うつで休職した話

体調と治療の記録

カウンセリング専門機関に行ってみた

復帰面談を控え、色々と考えを整理している。

まず、どういう経緯で鬱になったのかを整理する。

そして、鬱になった原因を考える。

それに対し、今後どう再発防止策を取るか考える。

f:id:Souplino:20200302182441j:plain


私の場合、原因は大きく2つ。

まず1つは、部署異動、職務内容の変化、私生活の変化(結婚、引っ越し)が重なったのに、仕事も家事も完璧にこなそうとしてしまったこと。

これからは、自分のストレスサイン(背中が痛くなる、とか)が出たらとにかく休む。すべき思考を捨てる。きっと、すべき思考は日々湧いてきてしまうから、日々意識して修正していく。

もう1つは、思うように仕事のパフォーマンスを上げられなかった時に、何とか打開しようと睡眠を削ってまで根詰めてしまったこと。

これはもう「睡眠だけは削らない!」に尽きる。信条として掲げるのだ。

鬱になって思い知ったのが睡眠の大切さだ。鬱になる前は4〜5時間しか寝てなかった。2018年のOECDの統計によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分。欧米の先進国と比べると1時間ほど短く、調査した加盟国中、ワースト1らしい。私は週末の寝溜めくらいでは到底挽回できないほどの睡眠負債を抱えていたのだ。

医師からの指導で生活リズムが戻ってからも睡眠は1日8時間は取るようにしているが、起きた時頭がスッキリして本当に調子が良い。

ちなみに睡眠時間については諸説あって、1日8時間がベストと言う定説もあれば、6時間半〜7時間半寝る人がもっとも長生きで幸福度が高いという研究もある。まあ、私は病み上がりなので、当面は私は疲れが取れ気持ちよく目覚められる睡眠を何よりも重視しようと思う。

 

こんな感じで原因と対策については良い感じに整理できていったが、どうしても1つ、うまく整理できない問題にぶち当たった。

厳しい指導をする上司からの叱責への対処法だ。

怒鳴られたことも、毎日のようにデスクの前に立たせれ長時間叱責を受けたことも、全部指導だとは理解しているつもりだ。でも、叱責を上手にかわせなかった自分に、未だに納得がいっていない。上司の期待に沿うような仕事ぶりをしたかったし、成長したかった。変わりたかった。「その上司の指導には合わなかっただけ」とか捉え方を変えようとしても、どうしても、期待通りに変われなかった自分がダメだったんだろうという思いが消えない。だから、今後同じように強く叱責するタイプの上司に当たった時に、当時の思いがトラウマのようにフラッシュバックして、また必要以上に自分を責め、追い詰めてしまうのではないか、と懸念してしまう。

これについては自力で認知の仕方を変えることは難しかった。そこで、思い切ってカウンセリングに行って相談してみることにした。私の通っていた病院では認知行動療法のようなことをじっくりやってくれる訳ではなかったので、他でサポートしてくれる所を探した。金額は50分8,000円だった。以前の私なら高くて手を出さないところだが、今の私には重要で必要なものだから、金額による躊躇はなかった。

初回の面談では、これまでの経緯を丁寧に聞いてくれた。先生は同意するでもなく、深入りするでもなく、ちょうど良い距離感で話してくれた。だからか、私も客観的に話せた気がする。そして今後、一緒になって上司との問題を整理してくれることになった。

面談の終盤、先生が「その上司は、もう異動していないんですよね。」と言った。

確かに、上司はもういない。今までもそこまで高圧的な上司に当たった事なんて無いし、社内でもそんなに高圧的な人はいなさそうだ。なのに、なんで私はこんなに怯えていたんだろう。

それに気づけただけで、心がふわっと軽くなった。

帰り道のカフェで、晴れやかな気分で美味しいコーヒーを飲んだ。