うつで休職した話

体調と治療の記録

【断薬中のこと】今の自分との良い関係

私が「歪んだ思考の日常記録」を始めたのは、断薬の副作用シャンビリがちょっとずつ落ち着いてきた頃だった。

と言っても、日によって体調が大きくブレる。断薬前よりエネルギー電池が減っている感じで、疲れを感じやすかった。初期に感じていた漠然とした無気力感は無くなってきたが、体調面が回復しない焦りがあった。

自分が断薬して本当に大丈夫なのか、治療期間は伸びてしまうのだろうか。心配事はたくさんあったし、乗り切れる自信みたいなものがあった訳では無かった。

でも、人生はトライアンドエラーの繰り返しで少しずつ修正していけばいいと思えた。自分で仮説を立てて検証してみる、ダメだったら他の方法を試す。そうやって自分に合う方法とか、自分のいいところを活かせる方向に修正していけばいいやと。

当時の私は薬に頼らない認知行動療法というものに興味を持て、今後のために自分の認知の仕方を変えようという意欲っぽいものが少しずつ出てきた。

でも、気力十分ではない今の自分とどう付き合えばいいのか。認知行動療法を試したいと思っても、つい家のソファやベットで虚無な時間を過ごしてしまう。「よし、今から認知行動療法の本を読もう」という気にならず、他のことをしてしまう。

バーンズ先生は、気力とは、ある種行動することで湧いてくるものだと言った。

「気力→行動」ではなく、

行動→気力→次の行動」なのだと。

 

ぐずぐず主義者はこれに気付いていないらしい。気分が熟すまで待っていたら、永久にその時は来ない。私だったら今日も行動できなかった〜と罪悪感も感じてしまう、気力を基準に動かない方が良いかも、と気付いた。

だから、とりあえずカフェに行ってバーンズ先生の本を読みながら「歪んだ思考の日常記録」を付けることをやってみた。カフェなら行ける気がしたし、カフェに行ったら「歪んだ思考の日常記録」を付けるか、バーンズ先生の本を読む時間と決めてみた。

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やってみたら、思ったより気分が良くなった。認知行動療法も少し進められた!というプチ達成感も感じられた。思った以上の達成感と清々しさだった。

でも、急に毎日認知行動療法ができるようになった訳じゃないし、日によって体調を見ながらだった。だから急に自信が付いたわけではない。コツコツやって、少しずつ「良くなってきたかなぁ?」と自問自答しながら、アップダウンがあって少しずつその平均ラインが上昇していく感じだった。